淡路島がさらに燃える島へ!
研修で終わらないきっかけづくりにこだわり
私と淡路島の出会いは、建築がきっかけでした。作業療法士として働きながら建築を学んでいた頃、淡路島にある安藤忠雄氏設計の「夢舞台」という大スケールの建築に圧倒しました。
あれから10年、全国の仲間とつながることができました。淡路島でも洲本市役所に勤務の畑山さんとの出会いから、もっと地域を元気にしていきたいね、自分たちの暮らしたいまちにしていきたいねとの思いで、研修をさせて頂いております。
しかし、研修で終わってしまっては面白くありません。どこかの成功事例を聞くだけでは、「それはそこだからできたんだよ」「理想と現実は違う」など、それこそどこか遠い国の夢のように聞いてしまうことがあります。また、その場の雰囲気で面白かったと感じることができても、自分の現場に帰るとまた元どおりで何も変わらないという現場に陥りがちです。
前回の3月にお伺いした時もそうでしたが、私の研修は「みなさんとその土地の最適解を考える」ことを重視し、「何からならできるのか」はじめの一歩のきっかけづくりまでを目的としています。
今回の初日の9月13日には、リハビリテーション専門職とケアマネージャーの皆さんの連携「淡路を面白くするケアマネとリハ専門職の挑戦」とし、副題に、顔の見える関係から、腕と腹がわかるひとつ先の連携へと題しました。知ったつもりでいたお互いのビジョンと役割の意外なギャップを体験し、意味のある連携とは何かを考え、想像を超えるゴールを目指すことを体験して頂くような構成となっております。
また翌日の9月14日は、さらに対象を広げ、保健・医療・福祉や行政、これからの淡路を盛り上げていきたい興味のある方としています。「淡路を面白くする多職種(わたしたち)の挑戦」とし、副題に、ほしい未来をつくるゲリラ的手法の紹介、と題しました。こちらは前日までの研修のさらに応用編です。専門職である前に住民目線でほしい未来を描くこと、今ある地域資源(わたしたち自身)に気づき、今いる場所でできることから始める、そんな「気づく」ことを主題としたワークショップを行います。
どちらも知的好奇心を刺激し、アハ体験もして頂きながら、具体的に明日からこんなことしてみたいよね!とつながるように仕掛けを準備しております。皆様のご参加をお待ちしております。
山梨では【RehaLink Project】と名付け、有志の仲間と「あったらいいねをつくる」連携の仕組みや実際の活動を模索・展開しています。詳しくは、ページの下をご覧ください。
このような研修を開催したい場合は、お問い合わせください。
そもそも、RehaLink Project って何?
実は、「RehaLink」という有志の集まりは2014年頃より細々と活動してきました。弊社の代表の久保田が地域で活動する中で、「地域では、誰も本当のリハビリテーションを知らない」と実感した中で、同じ想いをもつ仲間と始めた集まりです。
RehaLink 第1期
最初は、病院や介護保険施設で働く仲間と情報交換をしました。「病院は在宅を知らない」「在宅は、病院に後から文句を言う」など、病院対在宅の構造が鮮明に!しかし、ここで必要なのは対立ではなく、対話。私たちは何を考え、創るべきかを考えました。
RehaLink 第2期
次に私たちは、具体的な課題として「病院と在宅の連携のあり方」について、検討を重ねました。病院か?在宅か?どちらが悪いという対立構造ではなく、なぜ連携ができないのかというお互いの現実的な事情を明確にすることからはじめました。
対話を重ねるうちに、理想的な連携のタイミングとポイントが見えてきた。実際に、メンバーの中で理想的な連携を実現することもできました。それらの内容を、ご縁を頂いた「Rehabilitation Life」の書籍に執筆させて頂く事になり、世の中は面白いものだと感じました。
RehaLink 第3期
あれから一年ほど経過。連携について研修会での講演などご依頼を頂くことが多くなったが、肝心のホームである山梨での実践は少ないのが現状です。再度、志ある仲間に集まってもらい、「たまたまできたから、いつもできる」へとリハビリテーションの連携の質を高め、利用者さんの想像を超えるゴールへと到達しようと動き出しました。
RehaLink 第4期
さらに、全国からリハ専門職向けの研修のご依頼を頂いています。せっかくなので、全国各地で「革新の狼煙」をあげている仲間と語り、これからの活動につながる集まりを開催することになりました。この記念すべき第一回が、広島の福山市、竹原市でも開催となり、9月には淡路島でも開催し、革新の狼煙が全国にあがるのも遠い日ではないように思います。