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【研修】リハスタッフのための住環境整備の理解と実践

退院支援、地域で役立つ最小限で最大効果の住宅改修・福祉用具選択のポイント

 

2018 株式会社gene

 
 (株)gene様主催のリハ専門職を対象にした「住環整備の理解と実践」。住環境整備からまちづくりまで、リハ専門職の可能性と実践をお伝えしました。


バリアフリーから、暮らしのリノベーションへ

 
 「住環境整備は、住宅をバリアフリーにするのが目的ではありません。私たち専門職の想像を超えるゴールにつなげる、暮らしをリノベーションする手段の一つです。」研修の冒頭で、そのようにお話をさせて頂いています。今回、研修主催の株式会社gene様で出版させて頂いた「Rehabilitation×Life」でも書かせて頂いた、これからの住環境整備のコンセプトです。
 従来の考え方は、バリアフリーにするための知識や技術を身につけ、それを患者さんや利用者さんに当てはめるやり方でした。時にそれは、バリアフリーの生活を押し付ける結果になっています。
 本来、私たちがやるべきは、「こうしたい」暮らしを実現すること。そのために住宅構造や改修の知識・技術を身につけ、地域での活動を展開する方法、病院と地域の退院支援での連携方法、最小限で最大効果を目指す事例、想像を超えた生活者のゴールなど盛りだくさんの内容をお話いたします。

実践から得た知見をお伝えします。

今の現場でできること

 
 私たちの現場は、これから大きな変化を迎えます。医療保険、介護保険だけでなく、地域での活動が期待されている現在、まず何ができるか。それは現在も行っている住環境整備の知識、技術を高めていくこと。
 残念ながら、地域で聞く病院スタッフの住環境整備の提案は評判が思わしくありません。「手すりだらけになった」「病院と同じ環境を作ろうとしている」「在宅生活の見立てがあまい」「介護保険での適正利用がなされていない」など、在宅生活に合わせた提案ができない、評価ができていないなど多くの課題を抱えています。
 まず基本的な住環境整備の評価や実践を押さえ、病院スタッフとしての役割、地域スタッフとしての役割を押さえ、それぞれのできること・できないことを認識した上で連携することが大切です。最小限で最大効果を生み出す住環境整備の評価や提案のポイントは何かを、具体的な事例を通して紹介します。
 この研修会では、福祉住環境コーディネーター試験などで学べる基本的なバリアフリーの知識・技術の伝達というより、その先の暮らしを豊かにする視点と技術をご紹介しています。それにより、私たち専門職が思い描くありきたりなゴールから、ご本人やご家族と一緒に作り出す想像を超えたゴールへと到達することができるでしょう。
 ご興味のある方は、ぜひご参加ください。

 
第一回のこの研修は、おかげさまで満員御礼でした。
北海道から愛媛まで、たくさんの方がお越しになられました。
 

現在、コロナウイルスの感染予防のため、次回の開催は未定です。
開催が決まりましたら、ご案内を掲載いたします。