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RehaLink Project 山梨
- 「たまたまできた」を「いつもできる」に -
病院と在宅のリハビリテーション専門職をつなぐプロジェクト 

   RehaLink Projectとは、有志のリハビリテーション専門職などが集まり、今いる現場をもっと面白くしようと始めたプロジェクトです。

 山梨では、日常の現場を変えよう、特に病院と在宅の連携が課題だと有志の皆さんと一年間限定のプロジェクトを開始しています。もともと知り合いだった信頼できる仲間が病院や在宅部門で働いている場合、気軽に連絡でき、退院前訪問に同席し、退院後のフォローができ、利用者さんの暮らしが想定以上にいいものになる。皆さんもそんな「たまたまできた」経験をしたことがありませんか?
 そういった「たまたまできた」を「いつもできる」にするには、何がポイントだろうか?とコアメンバーと事例の分析を重ね、4つのポイントが見えてきました。ここから先は同じ想いをもつ仲間とつながり、具体的なシステムをつくり、山梨のリハビリテーションをもっと面白くしたい。そのために公開勉強会を開催します。


RehaLink (山梨)
業務命令でも何でもなく、ただ「こうあればいいよね」を実現したいと集まった仲間。

第1回RehaLink公開勉強会

話題提供者:深澤太郎さん(作業療法士)
デイサービスリハかのん白根さまにて開催
 

 今回の話題提供は、深澤太郎さん。しかもうまくいかなかった事例を提供してくれるとは、すごいことです。
 COPDやガンがあり、入退院を繰り返すも病院となかなか連携がとれない。正式なルートで在宅での情報を渡すも、リハ専門職に伝わっているのかどうかも確認できず、退院したら前よりよくない状態で帰ってきて、ほどなく入院となる。しかも残された時間は限られている。

 作業療法士として、その方の人生を支援するには病院との連携が欠かせない。でも正式なルートで伝わらないので、どうしたらいいのかわからない!そんな叫びにも似た、静かに熱い事例提供でした。
 
 意見交換では、一方的に病院の不備を嘆くのではなく、その現実を踏まえた上で、どのチャンネルを使ってつながるべき人にアクセスするのかという具体的なアプローチ。同じ専門職でも価値観が共有できる人とできない人がおり、どうつながっていくのがいいのか、システムや文化をどう作っていくかなどの戦術レベルの具体的な話までなされていきました。たった90分とは思えないほど、濃密で実践的な内容だったと思います。